第２回公演【薔薇と海賊】のパンフ、キャストコメの中で、１期生の小原さんが芝居を創ることをカレーをつくることで表現されていた。わかりやすいいい表現だなぁ～なんて思ってみた。

私の場合は、芝居類似野球なんですよ。

最初は、芝居なんて到底自分がやる、やれるなんて思ってもいなかった。
私は、ずっと野球少年でした。小学生の頃、父から買ってもらった新品のグラブを誇らしく、何回も磨き、秋、刈り取られたうちの田んぼで△ベースをするのが楽しみだった。

早く、稲刈りの季節こないのかなぁ～なんて、そして新品のグラブは、いつも土に汚れていた。

大学、上京し、友人から芝居に誘われた、「俺は、九州人、野球は行くが、芝居なんて軟派・・」田舎人の典型的なよごんだプライド・・。その誘いは「しつこい」・・から「熱心」・・に、「じゃ・・」

「これ、演劇、舞台せましと、飛び交う台詞、飛び交うのは台詞だけじゃなく、自身の体も・・」

印象的だった「汗」・・・そして「乱れていない息」

これはまさしくスポーツいや、乱れない息と流れる汗を見て、それ以上だと思った。

そしてその日、友人に何かをおごった。でもその何かはいまでも思い出せない。

野球の練習は、キッチボールから始まる。
少年時代、野球少年は、みんなま新しいグラブを小さな手にし、相手の体のど真ん中にボールを投げ込む。
大切な基本、すぐれた大投手も、イチローもダルビッシュもみんな・・みんなはじめは、相手の胸にボールをしっかり投げる。そこからが始まり・・。

役者の稽古に、ボール投げ動作たるものがある。大きいボールをゆっくり手渡す。小さいボールを素早く投げ込む。・・長セリフをゆっくり共演相手や観客に伝える。トピ跳ねるような台詞を素早く共演相手に伝える。

僕のあくまでも主観ですが、
台詞は、受け取る感受と反応のリアクションからなる。まさにそれは、野球のキッチボール・・おろそかに出来ないものですね。

そして野球には、ピッチャーやキッチャーがいて内野、外野、それに監督、コーチなどなど。

どんないいチームでも、ピッチャーとキッチャーが仲があやしいと見ていて辛い、
その点、薔薇と海賊のピッチャーとキッチャーの台詞の掛け合いは、見ていて凄く感動させられた。

役者にも、いろんな立場の役もいれば、野球にも、ホームラン大技、バント小技いろんな役の人がいて成り立つ。

そして一番大切なのは、チームワークなんだよな。いわゆる互助の精神。監督・演出を中心にしたチームワーク。・・またまた偉そうにごめんなさい。薔薇と海賊の皆さんのチームワークは、外で見ていても本当に綺麗でした。美しかった。こんな感じで絆って生まれていくのかなぁ～～・・・広島カープの現在のチームワークを心配しつつ、・・・・いつかレクレーションでソフトボールやりたいな(笑)